W05Kを試用しているとは言っても個人的に借りているものではなく、会社での利用を前提としてKDDIさんから貸していただいているものです。モバイル環境での利用を想定して、とりあえず私物のノートPCに挿してみました。ちょっと出っ張りが大きいかな?トラフィック制御をカード側で処理する関係で、やや大きくなっているのかも。
画像に写っているのはWindows XP Proが稼動しているSONY VAIO Type Sの古い型です。ただカードを挿すだけで標準モデムカードとして認識します。ただ、職場のPCに挿した時にはリソースの重複が生じて認識に失敗しました。デバイスマネージャでこのカードのプロパティを開き、リソースを手動割り当てにして設定を変えることで回避できました。この辺りは機種に依存しますね。
カードを認識すれば、あとはパケット通信に対応しているプロバイダへの接続設定を施して、簡単にインターネットへ接続できます。今もこのカードで通信しつつ投稿しています。私用なので、接続先には自分で契約しているASAHI-NETを指定してありますが、PacketWINに対応しているプロバイダであればどこでも大丈夫です。職場で試した際にはau.netを使わせていただきました。
通信に際してはほとんど制約がないそうで、auのIRAS2(VPNサービス)や、OpenVPNも機能しました。FTPのようにトラフックが急増する使い方をすると、カード側で帯域を絞るので遅くなるそうです。なので、定額ではあるものの動画やストリーミング系の用途には向かないでしょう。
雑誌やネットのレビュー記事などでは速度が出ないという評価もありますが、添付ファイルを伴わないメールやテキスト主体のwebページであれば、特に遅い感じは受けません。通信速度よりは、広い通信エリアで時間やパケット数を気にせずに利用できるのが利点ですな。
Windowsで標準モデムカードに見えるということは、Linuxでも特別なデバイスドライバ無しで利用できるのでは?と期待しています。できることならEee PCで試してみたいところですが、残念なことに同機にはCFカードスロットがありません。I-O DATAのUSB2-PCADPKを使うとUSBで接続できるようになりますが、ちょっとかさばりますよねぇ。消費電力も心配…。
現状で最大の問題は在庫不足でしょうか。かなりの人気で供給が追い付かないらしく、入手難だとか。個人的には定額データ通信サービスに対応した音声端末の登場に期待したいですね。PCと接続してモデムとして利用する場合でも、定額で利用できるようになるととっても嬉しいなぁ。でも当面は無理でしょうなぁ。
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