「させていただく」の違和感
デパートや地下街の放送で「~させていただく」という表現をしばしば耳にします。 「間もなく開店させていただきます」とか「午後9時を持ちまして閉店させていただきます」とかですね。
しかし、「させていただく」という表現に違和感を覚える場面もあります。 「させていただく」は許可を得る表現と理解しています。 閉店は「まだお買い物中かも知れませんが、閉店させていただきます」ということで意味が通ります。 開店はお客様に許可を得ることではないので、「開店いたします」で良いのではないかと。 開店時間の変更なら「都合により10時開店とさせていだきます」かも知れませんが。
状況によっては表現を変えても良いのではないかと思うのです。 状況によりますが、発売や販売も「いたします」の方が適切な印象を受けます。 講演会とか学会の会場の片隅で自著を「販売させていただきます」というのはありかな。
一般的には「させていただく」一択で十分なのでしょうか? 業界では慣用句になっていて、違和感を覚える余地はなし? せっかく多彩な表現が可能な日本語なので、場面に応じた表現を心がけたいなと思う今日この頃です。 そんなことを以前から思っていて今回の文章を「作成いたしました」が、ネットで検索すると同案多数でしたね。でも、せっかく書いたので「公開させていただきます」。
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