Lubuntuタブレット単体で右クリックを可能にする方法
WindowsタブレットPC「TW317」をLubuntuタブレット(?)として使っています。ログイン画面で仮想キーボードを使えるようになったので、単体でパスワードを入力できるようになりました。あとはマウスの右クリックに相当する操作ができれば…という訳で、やってみました。
訂正
訂正:Lubuntuタブレット単体では右クリックできませんでした。 - Sai10 Sight
解決策
Lubuntuで右クリックが必要となる場面は少ないのですが、一部の設定画面を開くために右クリックメニューを操作せねば…ということはあります。その時だけUSBマウスを使うというのも有りとは言え、やっぱり不便に感じてしまいます。
Lubuntuの原型であるUbuntuには「マウスの左ボタンを長押しすると右クリックになる」という設定があります。ソフトウェアで擬似的に右クリックする仕組みで、同じことをTW317のLubuntuでやれば良い、と。そのためのプログラムが「mousetweaks」であり、同名のパッケージをインストールすれば使えるようになります。
コマンドとしてオプションを指定して起動すれば機能するのですが、毎回それを手作業でやるのは手間がかかりすぎます。そこで「ログイン時にmousetweaksを有効にする」「ログアウト時にmousetweaksを無効にする」という設定(後述)を施します。
準備と設定
まずは「mousetweaks」をインストールしないと始まりません。Synapticパッケージマネージャまたはapt-getコマンドを使って、同パッケージをインストールしてください。
次は設定ファイルの編集です。ターミナル(LXTerminal)を起動して、以下の要領で設定を施します。管理者権限のパスワードを要求してきたら、自身のパスワードを入力してください。
- 「cd /etc/lightdm」を実行。
- 「sudo leafpad lightdm.conf」を実行。エディタが起動したら下記の内容を末尾に追加して、ファイルを上書き保存して、エディタを終了させます。
- 「sudo leafpad session-setup.sh」を実行。エディタが起動したら下記の内容を入力して、ファイルを保存して、エディタを終了させます。「--ssc-time=0.5」の「0.5」が長押しを認識する秒数です。
- 「sudo chmod +x session-setup.sh」を実行。
- 「sudo leafpad session-cleanup.sh」を実行。エディタが起動したら下記の内容を入力して、ファイルを保存して、エディタを終了させます。
- 「sudo chmod +x session-cleanup.sh」を実行。
上記の作業後に一旦ログアウトして、再度ログインすれば設定が有効になります。
なお、lightdm関連の設定ファイルに不備があると、ログイン画面の処理に失敗してログイン不能になる場合があります。編集結果を十分に確認してください。Lubuntuのリカバリモードの使い方を知っておくと万が一の際に役立ちます。Lubuntu起動用のCD-ROMがあれば、それで設定を修復することできます。
問題点
確かに右クリックに相当する操作が「左ボタン長押し」で可能になるのですが、あくまでも擬似的な右クリックです。上記の例だと「0.5秒以上クリック(タップ)してから離す」と長押しになるのですが、離した瞬間に本来の左クリックも発生します。
そのため、「ファイルのアイコンを長押しして右クリック」なら不都合はないのですが、Webブラウザのリンクを右クリックしようとして長押しすると、先に普通の左クリックが機能して、リンク先に飛んでしまいます。ゆえに「リンク先に名前をつけて保存」を「長押し」では実行できないようです…。まぁ、そこまでやるならUSBマウスをつなげばいい訳ですし、私にとってはひとまず解決っ♪というところです。
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