Eee PCは無線LAN内蔵ゆえ、出先でも公衆無線LANを利用できる場所なら通信手段には困りません。しかし、ここ札幌では都心部はともかく、まだまだそういった場所は少ないのが現状です。
えりえりさんはイーモバイルの通信アダプタを使う方法を記していらっしゃいますが、それなりの利用頻度でないと費用がもったいないので、手持ちの携帯電話をつないでみることにしました。
標準で「bluez」というBluetoothを利用するためのソフトウェアが入っているようなので、W52TのようにBluetooth対応の携帯電話ならそれで接続できるかも知れません。もっとも、その場合は別途にUSB接続のBluetoothアダプタ(ドングル)が必要となります。(興味はあるので、いずれ挑戦してみたいな、と。)
今回はもっと簡単に、W52Tに付属している通信ケーブルを使います。手順は簡単。(訂正:下記のipaqモジュールの組み込みは不要でした。)
(例によって)Alt+Ctrl+Tでターミナルを出します。
「sudo apt-get install modconf」を実行します。(ネットワーク経由でDebianのパッケージをダウンロードしますので、そのための設定は終わっているという前提で。)
「sudo modconf」を実行します。
カテゴリの選択画面になりますので、「kernel/drivers/usb/serial」を選択して「了解」または「OK」を選択します。
モジュールの選択画面になりますので、「ipaq」を選択して「了解」または「OK」を選択します。
確認に対して「はい」または「Yes」と答え、オプションは空欄のまま先へ進みます。正常に組込まれた旨の表示が出れば、接続の準備は完了です。
「Exit」の選択を繰り返してmodconfを終了します。
上記の手順は1度だけ行います。システムの設定ファイルに記録するので、再起動後も自動的にipaqモジュールを読み込んでくれます。
次にW52TとEee PCをUSBケーブルで接続します。W52T側ではPacketWINモデムモードを選択します。これでEee PC側では「/dev/ttyACM0」というデバイスができているはずです。これがモデムに相当します。あとはPPPの設定を施します。
- ホーム画面のInternetタブにあるNetworkを選びます。
- 「Create…」を押して出た画面で「Dial-up」を選んで先に進みます。
- 「/dev/ttyACM0」を選んで次の画面へ。
- これ以降の設定は利用するプロバイダに合わせて適切に。PacketWIN対応のプロバイダであれば「モバイル接続の設定」のようなサポートページがあるでしょう。プロバイダがPacketWIN非対応なら、au.NETという選択肢も。
設定を終えたら、今作った接続をネットワーク一覧から選び、「Connect」を指示します。設定が正しければ、数秒でインターネットにつながります。あとはパケット料金に気を付けて(^_^;利用するだけです。
日常的に出先での通信を行う人であれば、イーモバイルやウィルコムの通信サービスの方が有利でしょう。でも安くなったとはいえ毎月の基本料金がもったいないので、私のようにたまーに出先で通信する程度だと、その月だけパケット料金が増える方が有利だったりします。
ある程度の利用は見込むものの頻度がばらばらという人なら、bモバイルのプリペイド方式のUSBアダプタという方法もありますね。それもEee PCで使えるのかなぁ?
訂正:上記の手順でカーネルモジュール「ipaq」を組み込む手順を示しましたが、携帯電話での通信には無関係でした。私の勘違いと思い込みだったようです。既に組み込んでしまったのを取り消したい場合は、上記と同じくmodconfでipaqを選択してください。組み込んであるモジュールを取り外す操作になります。
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