VersaProにもChrome OSを入れてみました。
先日のEee PCに続き、NECのノートPC「VersaPro VY10A/C-5」にもChrome OSを導入してみました。この機種の場合、いくつかの注意点がありました。
BIOSの設定
BIOSの設定項目「USBレガシー機能」で「使用する」を選択しておく必要があります。そのように設定すると、USBメモリを「USB HDD」と認識して、起動ドライブとして選択できるようになります。
起動時のリブートの反復
Chrome OS(Vanilla)をUSBメモリから起動させると、数回の再起動を繰り返しました。手元の環境では4〜5回目の再起動で言語選択の画面になり、そこからは普通に操作出来ました。ハードウェアの初期化の関係で、自動的に再試行して問題を解消しているのでしょうか?
Chrome OS(Lime)の場合には、自動的に再起動することなく、一発で言語選択の画面まで進みました。
トラックパットの動作
Chrome OS(Vanilla)では、VersaProのトラックパッド(NXパッドと呼称するそうです)が機能しませんでした。Vanillaの場合には、USBマウスを接続して操作する必要があります。
Chroms OS(Lime)の場合には、起動直後の設定画面から普通にトラックパッドで操作できます。この辺りはハードウェアへの対応を進めているLimeならではですな。
ハードディスクへの導入
この作業ではターミナル上でコマンドを1つ実行するだけで、あっさりと導入が完了します。
EeePC 901-Xの場合には、インストールコマンド(スクリプト)に僅かな変更を加える必要がありました。SSDであることに起因して、インストール時の検査に引っかったためです。
HDDからの起動
インストール後にHDDからChrome OSを起動する際にも、数回の自動的な再起動がかかりました。ハードウェア情報の収集とか、自動的なシステムの調整とその反映でしょうか?
OSの違い
今回はHexxehさんがビルドしてくれているChrome(Chromium)OSを使わせて頂きました。同氏のサイトでは「Vanilla」と「Lime」の2つの系統があります。前述のようにハードウェアへの対応の差があるので、Limeを選択する方が有利と考えていました。しかしどうやら、ハードウェア以外の面でも差があるようです。
Limeの場合、Webブラウザで複数のタブを開き、それらを切り替えるとタブの中身が空白になることが多く、使い勝手に影響する感がありました。マウスを動かしたり、キーボードから操作したりすると表示が復活するようですが、不便なのは変わりませんね。
その点、Vanillaは動きが安定していて、Webブラウザのタブを切り替えても表示には問題ありません。これを重視して、自身ではVanillaを使うことにしました。トラックパッドが効かない分はUSBマウスで。ノートPCとしての可搬性が少々落ちますが、使い勝手を落としたくはありませんので。
この文章もVersaProで書いています。トラックパッドが効かないのは、逆にうっかり指が触れてマウスポインタが迷子になる、という事がない分、もしかして有利?
まとめ
ちょっと古いくらいの機種であれば、けっこう動いて実用になりそうです。Windowsでは動きが重くて…という理由で出番がなくなっている機種があれば、処分する前に試してみると良いかも。
あとは初期の頃の「VAIO Type S」でも動かしたいのですが、プロセッサに「PAE」機能がないくらい古い機種ゆえに、色々と引っかかっています。そもそもUSBメモリを起動ドライブに指定できませんが、それは「Plop Boot Manager」で何とかなりました。しかし、起動処理の途中で画面が真っ暗になり、その状態から進まなくなっています。もう一息という雰囲気なんですが…残念。今後の版に期待します。
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