Gmail Loaderに助けられた話
あるところに数千件の電子メールがありました。連絡や情報共有のために複数の担当者間でやり取りしたものです。過去数年分のメールで、有用な内容を含んでいます。
従来は各自がメーラで受信・保存していて、それを検索・参照して利用してきました。担当者にとってはそれでも運用できていましたが、途中から新たに参加した担当者は過去のメールを持っておらず、他の人からメーラのデータとしてもらうくらいしか方法がありませんでした。
それでは不便ということで、今後はGoogle Appsのグループ機能を利用することになりました。グループのメールアドレス宛に送信すれば、他の担当者に届くのに加えて、専用のWebページでアーカイブとして閲覧できるようになります。めでたし、めでたし。
しかし、既に流れた数千件のメールは相変わらずメーラの中。その状況では不便さを解消できないので、過去のメールもGoogleグループに入れることになりましたが、良い方法が…。
Gmailと他のメーラの間で同期するツールはいくつかあるものの、同期先としてアカウントが必要。今回は(メール)グループが宛先なので、実体としてのアカウントがありません。IMAP4での転送も、同じ理由で却下。
あとはもう、RubyかPerlで自動的にメールを送信するスクリプトを書きますか…と思ったところで「Gmail Loader」の存在を知りました。車輪の再発明といった事態に突入しなくて良かった…。先人に感謝。
若干の試行錯誤はあったものの、手順としては難易度低め。
- 今回のメーラで、対象メールをEML形式で書き出し。
- ThunberbirdでEMLファイルを読み込み、内部でMBox形式に変換。
- Gmail Loaderを起動して、Thunderbirdのメールデータのファイルを指定。
- SMTPサーバと送信先メールアドレスを指定して、処理開始。
- 送信終了まで待機。
送信処理が完了するまで、やること無し。トラフィックへの影響などを考慮しているためか、メール送信の間に待ち時間が入ります。そんなこともあって送信には時間がかかりますので、のんびりと待ちましょう。実際、一晩待って数千件のメールは全てGoogleグループに。いやぁ、助かりました。
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