〔レビュー〕Windows 10ノートPC ASUS VivoBook E203NA-464G
先日、私物のノートPCを入れ替えました。他の機器との比較を交えつつ、レビューを書き留めてみます。当該機種の利用を検討している方の参考になれば。
VivoBook E203NAについて
今回導入したのはASUSのVivoBookです。型番はE204NA-464Gで、11.6インチ(1366×768)の液晶画面、4GBのメモリー、64BGのディスク(eMMC)を備えています。日本語キーボードを備えたごく普通のノートPCであり、本体重量が900g台という軽さが大きな特徴です。入出力端子はUSB、HDMI、オーディオを備えていて、一般的な用途なら困ることはなさそうです。
OSはWindows 10 Home 64ビット版で、電源を入れてから10秒ほどでログオン画面が出ます。ログオンしてからの動きは軽快で、Webブラウザーの利用やテキスト主体の作業なら難なくこなせます。画像や動画を扱うようだとちょっと重たい感じかも。とりあえず、ヤフオクの出品作業はさくさく捗りましたので、作業する場所の傍らにおいて使うにはちょうどよい機種です。
液晶パネルは光沢型で画像がきれいに見える反面、照明や自分の顔の映り込みが気になるので、手待ちの他の機器と同じく反射防止型の液晶保護フィルム「OverLay Plus」を貼りました。好みによるとは思いますが、見やすくなって快適でございます。液晶パネルがIPS方式ではないようで、画面を見下ろすと白っぽく、見上げると黒っぽくなります。なるべく正面から見るのが良いですね。画面が180度まで開くのは見やすい角度を確保するためかな?おかげで膝の上で使う時でも見やすい角度に調整できます。
ACアダプターはプラグを収納できないのが残念ですが、十分に軽くて小さいので、適当なポーチに入れておけば持ち歩きに困りません。USBコネクタからは充電できないので、緊急時にモバイルバッテリーを使うのは無理ですね。
Windows 10が動作するので、Windows版のアプリケーションを普通にインストールできます。大容量のアプリケーションはディスク容量が不足しますし、重い処理を実行するアプリケーションは動作が遅くて実用にならないとは思いますが、LibreOfficeやテキストエディターなどは問題なし。もちろんGoogle Chromeも使えますが、タブを開きまくったり高負荷の機能拡張を山盛りにしたりという使い方は避ける方がいいでしょうね。メモリーが4GBあるとはいえ、デスクトップ機と同じように使おうと思うと不満が出てくるでしょう。
ディスク容量の関係でSteamのゲームをインストールするのは厳しいようですが、他に高性能なPCをお持ちであれば、Steamのストリーミング機能を利用してVivoBookからプレイできます。試しにPUBGとCS:GO、地球防衛軍4.1をやってみたところ、思いのほか遊べました。さすがに専用機であるSteam Linkと比べると今一つではありましたが、CS:GOのボットで練習するくらいは実用可能と感じます。
バッテリーは無線LANを多用した文書作成などで6時間は持ちました。それ以上はまだ試していませんが、出先で無線LANを切るなどした省電力状態にすれば、仕様どおりの7時間近くは使えるかも。そんなに連続で使うことはあまりないでしょうから、感覚としては朝から夜まで使える感じかな?もちろん、動画再生を続けるとけっこう早くバッテリーが減ります。
ドスパラ DG-D09IW2と比較して
同じWindows 10搭載機であるDG-D09IW2にキーボー付き専用ケースを組み合わせると、VivoBookとかなり近い使い勝手になります。私にとって大きな違いは下記の2点です。
- クラムシェル型(非分離で二つ折り)の筐体なので画面の角度調整が自由で、膝の上など不安定な場所でも使いやすい。DG-D09IW2はタブレットとキーボードがケースだけでつながるので、安定して使うには平たい場所が必要ですし、画面の角度が固定。
- 画面が11インチと一回り大きめ。DG-D09IW2は9インチで持ち歩きに便利な反面、老眼が進んだ私にはちと厳しい…。
タブレット単体でも使う人であればDG-D09IW2は有利だと思いますが、私の場合はほぼノートPCとして使ってきたため、VivoBookの方が有利という結論に至りました。小さめのショルダーバッグには収まりませんが、今は大きめのリュックを主に使っているので持ち出す際にも問題なし。
ASUS ChromeFlip C100PAと比較して
同じASUSのC100PAはクラムシェル型で10インチということもあり、VivoBookとかなり似た感じになります。当初はC100PAで十分と感じてVivoBookを見送ったのですが、下記の理由で今回の導入に踏み切りました。
- Windows 10が動作するので各種のソフトウェアを利用可能。個人的にAutoHotKeyおよびClipboardHistoryを愛用しているので、それらを使えるのは大きいですね。Cygwinもインストールできるし、PowerShellの勉強にも使えますし。
- 画面が11インチとやや大きく、キーボードの配列が一般的なので、デスクトップと併用するのに向きます。個人的にCapsキーとCtrlキーの入れ替えが必須なので、それを実現できるのも大きな理由です。
- ChromeBookの起動時間の短さは特筆ものですが、VivoBookもひけを取らないことを実機で確認できたため。電源ONからログイン画面までがC100PAの7秒に対して、E203NAでは10秒です。
C100PAはGoogle Chromeを活用する分には十分な性能と使い勝手ですし、特化している分だけ使いやすい点もあります。ただ、VivoBookではChrome以外のユーティリティプログラムを使えたり、システムをカスタマイズできるという点が大きな利点となります。
しばらく使ってみて
前述の2機種とVivoBookを使い比べてみて、結論としては「VivoBookは良い!」となりました。まぁ、私の使い方ではDG-D09IW2をタブレットとして活用しませんでしたし、C100PAをタブレットモードで使うこともありませんでしたから、最初からノートPCを選ぶべきだったんでしょう。
持ち歩き用と収納用にMacBook用のスリーブケースを使っています。封筒型で入れるだけのケースで、かさばらずに本体を保護してくれます。ACアダプター、HDMIケーブル、Blueutoothマウスは無印良品のナイロンブック型ポーチに収めてみました。本来はコスメ用品入れらしいですが、PC周りの小物を収めるにも便利です。
VivoBookにはSIMスロットがなく格安SIMでインターネット接続という訳にはいきませんが、スマートフォンまたはSIM入りタブレットのテザリングを使って出先でネットを使えています。格安SIMの実効速度でもテキスト主体の作業なら十分に対応できます。
もちろん自宅内でも活躍してくれており、居間で家族と相談しながら作業する時とか、デスクトップPCの前にいられない状況でクラウド系サービスを使いたいときなどに重宝しています。
VivoBookをメインのPCにするのはあまりお勧めしませんが、サブのPCとしてなら強くお勧めします。あと、できればメモリーは4GBのモデルをお勧めします。Windows 10搭載で2GBモデルだと、アプリケーションプログラムを使う際のメモリーに余裕がなく、動きが重くなることが多い気がしますので。
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