Google ChromeでCustom.cssが効かなくなった日
愛用しているソフトウェアの更新があった場合、何らかの改善や修正を目的とすることが多いはず。利用者にとって良いことが多いものですが、時には残念なお知らせがあったりもします。先日のGoogle Chromeの更新がまさにそんな感じでした。
あれれ?
常用しているWebブラウザはGoogle Chromeで、詳細設定のフォント指定を自分好みに変えたりしています。でもそれだけでは変更できないことがあり、「Custom.css」というファイルを利用して下記の点を変更していました。
- Gmailの本文を等幅フォントで表示する。日本語のメールにおいては等幅フォントを想定して桁位置を揃えることがあり、文字によって幅が異なるフォント(プロポーショナルフォント)では表示が乱れるため。
- Gmailの新規メール作成画面やテキスト入力欄を等幅フォントにする。プロポーショナルフォントでは桁位置を揃えにくいため。
ある日、Chromeのバージョンが「32」から「33」に上がった後、Webページの表示に強い違和感を覚えました。一瞬の思案の後、Custom.cssで施していた部分が聞いていないことに気付き、ネットで検索してすぐに判明。Custom.cssに関する機能は完全に除去となったそうな…。
個人的には(プレーンテキストの)メールは等幅フォントでなくちゃ!派(?)でして、Custom.cssによる設定が効かないというのは、かなり不便な状況です。
ほっ。
該当機能が削除となったのではどうしようもないので、Chrome向けの拡張機能「Stylish」を使うことにしました。Custom.cssと同じことをするのは下記のように簡単。
- Chromeウェブストアから拡張機能「Stylish」をインストールします。
- Stylishの管理画面を開き、「新しいスタイルを作成」します。
- 「コード」欄にCustom.cssの内容を全て転記(コピー&ペースト)します。
- 「名前」欄を適当に設定して保存。
以前の記事にあるCSSをStylishで有効にすることで、Gmailの見た目が自分好みに戻って一安心。Webサイト毎に有効・無効を切り替えたり、スタイルを管理できたりするので、もっと凝りたい人には良いかも。
ただ、StylishがCSSを適用するタイミングはCustom.cssより遅いのか、Webページ本来のフォントで一瞬表示した後、指定のフォントに切り替わることがあります。さほど気にはなりませんが、惜しいなぁと思う点ではあります。
うーむ。
今回のCustom.cssの件はStylishという適切な代替手段があって幸いでしたが、重宝している機能が無くなるのは困りますね。かと言って、その機能を残すためにセキュリティ対策を含む更新を適用しないのも考えもの。開発者は色々と悩ましいでしょうけど、利用者としても悩ましいです…。
コメント
You can follow this conversation by subscribing to the comment feed for this post.